期待する気持ちが強いとストレスが溜まりやすい

心理コラム

期待が大きいほどストレスを感じる理由

疑問を持つ人



相手に期待している状態とは、「人に好かれたい」「褒められたい」「認められたい」「コントロールしたい」「自分の思い通りにしたい」といった気持ちで行動することを指します。この状態では、相手の行動によって自分の期待が満たされるかどうかが決まるため、期待が満たされないと失望や不安などのネガティブな感情が生まれ、ストレスが増えることがあります。期待が高まるほど、ストレスも大きくなります。

職場での「期待」とは

上司から部下への期待

上司は部下に対して様々な期待を抱きます。その主なものを挙げると以下の通りです。

  • 仕事に熱心に取り組んでほしい
  • 主体性をもって行動してほしい
  • アドバイスは素直に聞いてほしい
  • もっと残業して頑張ってほしい など

部下から上司への期待

一方、部下も上司に対して様々な期待を抱きます。その主なものを挙げると以下の通りです。

  • 仕事を評価してほしい
  • 頑張りを認めてほしい
  • 頼れる上司であった欲しい
  • 困った時は助けてほしい

これらの、「部下はこうあるべきだ」「上司はこうあるべきだ」という一方的な期待が思い通りにならず裏切られることで、ストレスを感じるようになります。

解決方法は「期待を捨てること」

ストレスを解決する方法はシンプルで、「相手に期待しないこと」です。自分とは違う人間である他人に、一方的に描いた理想像を押し付けるのではなく、相手の立場や考えを尊重しフラットに向き合うことが大切です。そうすることで、期待が裏切られることによる失望を感じることを防ぐことができます。

現状できる対策

解決方法は「期待を捨てること」とお伝えしましたが、期待しないだけではストレスの根本的な対策にはなりえません。では、先の例に応じて具体的な対策についてお伝えします。

上司ができること

「仕事を熱心に取り組んでほしい」期待への対策

部下が仕事に熱心に取り組まない理由として、業務内容や目標が具体的でない可能性があります。上司として具体的な業務目標を設定し、部下が達成感を得られるようなタスクを与えることが重要です。

「主体性を持ってほしい」期待への対策

部下が主体性を発揮できない理由として、決定権や責任が部下に与えられていない、または失敗に対するリスクが大きい場合、言われたことのみを行う傾向があります。上司は部下に対し、適度な自主性を尊重し、失敗を恐れずに挑戦できる環境を提供することが重要です。また、定期的なチェックやフィードバックを通じたサポートを行うことが大切です。

「アドバイスは素直に聞いてほしい」期待への対策

部下がアドバイスを素直に受け取らない理由として、コミュニケーションの障害やフィードバックの質の低さが考えられます。上司は明確で具体的なフィードバックを提供し、部下が受け入れやすい形でコミュニケーションを行うことが重要です。また、部下の意見を尊重し、双方向のコミュニケーションを心掛けることも効果的です。

部下ができること

「仕事を評価してほしい」期待への対策

自分の業績や成果を上司に報告する機会を積極的に設ける必要があります。例えば、定期的なミーティングや報告書を通じて、自分の進捗状況や成果を上司に伝えることで、評価を促すことができます。また、具体的な目標や達成事項を分かりやすく提示することも有効です。

「頑張りを認めてほしい」期待への対策

自分の努力や成果を適切にアピールする方法を見つけることが必要です。例えば、業務の結果をデータや報告書としてまとめ、上司に提出することで、自分の頑張りを可視化します。また、チームミーティングなどで積極的に発表者となることで頑張りをアピールすることができます。

「頼れる上司であってほしい」期待への対策

上司も完璧な人はおらず、得意不得意があります。そのため、サポートが得意な上司にリーダーシップを求めると期待が裏切られストレスを感じることになるため、サポートが得意な上司にはサポートを求めるなど、上司の得意なことを見極めることでストレスを軽減することができます。

「困った時は助けてほしい」期待への対策

具体的な問題点や必要なサポートを明確に伝えることが必要です。例えば、困っていることや必要なリソースをリストアップし、上司に具体的な支援を求めることで、的確なサポートを受けやすくなります。また、問題解決に向けて自分で考えた提案を持ち込むことも効果的です。

満足度調査でストレス対策

上司と部下、それぞれが期待を適切に管理することで関係はより良好になり、職場全体のパフォーマンスを向上させることができます。

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Q. どんなことができるの?

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