働く上でストレスが全く無いことのデメリット 5選

「ストレス」という言葉は一般的にはネガティブなものと捉えられがちですが、実はストレスが全く無い状態は必ずしも良いとは言えません。本コラムでは、ストレスが全く無い状態のデメリットについてお伝えします。
もくじ
ストレスが全く無いことのデメリット 5選

1. モチベーションの低下
ストレスが全く無い状態は、一見すると魅力的ですが、モチベーションの低下につながる恐れがあります。ストレスが全く無いと、「まぁいいか」という気持ちになり、何かに挑戦する気持ちが薄れてしまいます。
人は適度にストレスを受けてはじめて、目標に向かって努力する力が湧いてくるのです。
具体例:
- 仕事がすべてルーチン化されており成長の機会がほとんどない
- 仕事に対して何もストレスを感じていないが、やりがいも感じていない
ヤーキース・ドットソンの法則
ストレスとパフォーマンスの関係を示す理論で、適度なストレスはパフォーマンスを向上させるが、ストレスが低すぎる場合は、パフォーマンスが低下することが示されています。
2. 危機感の低下
ストレスによって、アドレナリンやノルアドレナリンと言ったホルモンが分泌されます。これにより、心拍数や呼吸速度が上がり、危機に迅速に対応するための準備を整えます。
しかし、ストレスが全く無い状態では、反応が遅れたり、重大なミスや失敗を引き起こす可能性が高くなります。
具体例:
- 市場の変化に対して「このままでもいいや」と考える
- 無理して頑張らなくても「誰かがやってくれる」と考える
3. 体力の低下・免疫力の低下
ストレスが全く無い状態では、交感神経系の活動が低下し、身体が怠けやすくなります。これにより運動不足になり、体力が低下します。さらに、適度なストレスは、免疫システムを刺激し、免疫力を高める役割もありますが、ストレスが全くないとその免疫力も低下していきます。
具体例:
- 快適なオフィスで一日中座っている
- テレワークで一日中家にいる
4. 創造力の低下
適度なストレスは脳を刺激し、創造的な思考を促進させます。しかし、ストレスが全くない状態では、脳が怠惰になり、新しいアイデアや解決策を生み出す能力が低下します。
具体例:
- ルーチン作業で特に新しいアイディアを求められない
- 仕事にストレスはないが新しいことに挑戦する機会もない
5. 結束力の低下
チームで困難を乗り越えることで、メンバー同士の結束力が強まりますが、ストレスが全くない環境では、こうした「共に戦った感覚」が薄れ、チームの結束力が弱くなることがあります。
具体例:
- マイペースに個人の仕事をやっていればよい環境
- 社員交流の機会がなく気が楽だが、協力関係もない
まとめ|働く満足度調査でメンタルへルス対策
ストレスが全くない状態は、一見、理想的に思えるかもしれませんが、実際には多くのデメリットが存在します。そのため、ストレスを完全に排除するのではなく、適切に管理し、バランスを取ることが大切です。

Q. どんなことができるの?
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Q. どんな効果があるの?
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Q. 他社との違いは?
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