【サンドイッチ】社員の反発を防ぐフィードバックのやり方
もくじ
サンドイッチ型フィードバックとは
サンドイッチ型フィードバックとは、「ポジティブ→指摘→ポジティブ」の順番でフィードバックを行うことを指します。サンドイッチ型で行うことで、部下がフィードバックを受け入れやすくし、自分のやり方を改善することの抵抗感を減らすことができます。
以下の順序でフィードバックを行います。
- ポジティブなフィードバック:
最初に、相手の良い点や成功している点を具体的に伝えます。これにより、相手のモチベーションを高め、受け入れやすい雰囲気を作ります。 - 改善点のフィードバック:
次に、改善が必要な点や問題点を具体的に指摘します。ここでは、具体的な例や状況を挙げながら、どのように改善すればよいかを伝えることが重要です。 - ポジティブなフィードバック:
最後に、再度ポジティブな言葉や励ましの言葉を添えて、相手が改善に向けて前向きな気持ちを持てるようにします。
サンドイッチ型フィードバックのやり方
STEP1:フィードバックを行う環境を整える
フィードバックを行う場所はプライバシーが守られ、リラックスできる環境であることが重要です。個室の会議室など、落ち着いて話せる場所を選びましょう。
STEP2:ポジティブなフィードバックを伝える
フィードバックの目的を明確にし、最初に相手の努力や成果を評価することから始めます。これにより、相手は安心感を持って話を聞くことができ、フィードバックを受け入れる体制を整えることができます。
【具体例】
- 目的:
「今日は、最近の仕事についてお互いの認識を合わせるために時間を設けました」 - ポジティブなフィードバック:
「まず、いつも提出物を期限内に提出してくれてありがとう。先月も提出してくれた資料を活用して会議を進めることができました」
STEP3:改善点に関する事実を伝える
次に、改善が必要な点について具体的な事例を挙げて説明します。頻度、影響を交えて何を、どの程度改善すべきかを明確に伝えることで、相手は改善すべき点を理解しやすくなります。
【具体例】
- 「ただ、最近の報告書のデータのミスが目立つようになっています。過去1ヶ月間で、5回、報告書の売り上げデータの誤りがあました」
STEP4:相手の意見を聞き、改善策を一緒に考える
改善点を伝えた後は、相手の意見や感じていることを聞きましょう。その上で、支援策を一緒に考え、提案します。
【具体例】
- 「このミスに対して何か思い当たることはありますか?」
- 「ミスが発生する原因として思い当たることや、あなたの考えを聞かせてください」
- 「報告書を提出する前に、全体を見直す時間を設けましょう。また疑問点があれば、私や他のメンバーに確認するようにしてください」
ここでは、部下が自発的に考えた改善策でまとめる必要があります。
STEP5:ポジティブなフィードバックで締めくくる
最後は、ポジティブなフィードバックで締めくくりましょう。今後の期待とフォロー体制について伝えると効果的です。
【具体例】
- 「フィードバックに真摯に向き合ってくれてありがとう」
- 「ミスを減らすことで、ミスをカバーする時間が減るので結果的に時間の削減になると思います」
- 「また一か月後に進捗を確認しましょう。それまでに何か問題があればいつでも相談してください」
まとめ|管理職向け「通信教材」
部下に指導を行う際、改善点だけを伝えると、部下は自分の努力が認められていないと感じ、仕事への意欲を失うことがあります。そこで、サンドイッチ型のフィードバックを活用することで、ポジティブな評価と改善点をバランスよく伝え、部下のモチベーションを保つことができます。
この方法を知って実践するだけでも、マネジメント力は大きく向上します。管理者として、効果的なマネジメント方法を学び、日常の指導に取り入れることが重要です。
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この記事を書いた人
株式会社Tell Tool 編集部
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