HSPとは何だろう?4つの特徴とタイプについて
もくじ
HSPとは
HSPは「Highly Sensitive Person」の略で、感受性が非常に高い人を指します。HSPの人は、外部からの刺激に対して敏感で、繊細な性格を持っています。これは後天的な性格や環境の影響ではなく、生まれつきの特性です。全人口の約15~20%がHSPとされており、決して珍しいものではありませんが、HSPの特性は外見からは分かりにくいため、HSPであることが原因でストレスを抱えながら働いている人も少なくありません。
ポイント
- 病気ではなく、生まれつきの特性であり、一般的な治療法は存在しない
- 全人口の15~20%がHSP
HSPの特徴 4選
HSPには4つの特徴があり、頭文字を取って「DOES」と呼ばれています。
- D:深く考える(Depth of processing)
- O:刺激に対して敏感(Overstimulation)
- E:共感性が高い(Emotional response and empathy)
- S:些細な刺激を察知する(Sensitivity to subtleties)
① 深く丁寧に考える(Depth of processing)
HSPは、受け取った情報を深く処理する能力が高いと言われています。そのため、他の人が気付かないような小さな変化や違和感にも敏感に反応します。
【具体例】
- 一つの情報から多くのことを想像する
- 相手の表情、声のトーンなどから感情や意図を読み取る
- 何かを始める前にさまざまなことを考えすぎて、行動に移すのに時間がかかる
② 刺激に対して敏感(Overstimulation)
HSPは、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚など、あらゆる感覚に対して非常に敏感で、ストレスを感じやすい傾向があります。
【具体例】
- 明るい光、騒音、匂いに強いストレスを感じる
- 服の素材やタグの感触に敏感
- 相手の何気ない言葉や気分に影響を受け、心がざわつく
③ 共感性が高い(Emotional response and empathy)
HSPは他人の感情を強く感じ取り、相手が考えていることや感情に強く共感します。そのため、相手の悲しみや苦しみをまるで自分のことのように感じることがあります。
【具体例】
- 他人の顔色を伺う
- 他人の悲しみを自分のことのように感じる
- 他人が怒られていると、自分が怒られているように感じる
④ 些細な刺激を察知する(Sensitivity to subtleties)
HSPは、他の人が気づかないような小さな変化や刺激にも敏感です。そのため、日常生活の些細なことが気になり、物事に集中しにくくなることもあります。
【具体例】
- 冷蔵庫の動き出す音や時計の針の音など、小さな音にすぐ気づく
- オフィスの書類の位置やインテリアの配置の変化に気づく
HSPの種類
非HSS型HSP
静かな場所を好み、物事を深く考える性質があります。感受性が高いため、強い刺激や騒がしい環境は苦手ですが、その分、他人の気持ちに寄り添うのが得意です。
※これは、前に説明したHSPの特徴に該当します。
HSS型HSP
刺激を求める反面、感受性が高いため、外部の刺激にとても敏感です。新しい体験を楽しんでも、すぐに疲れたりストレスを感じたりすることがあります。また、やる気はあるのに行動に移せないなど、刺激を求める一方で敏感さを持つ矛盾した性質があり、そのバランスを取るのが難しいことがよくあります。
※HSPの約70%は非HSS型で、HSS型は約30%です。
非HSS型非HSP
比較的穏やかで、安定した生活を好む傾向がありますが、内向的でもなく、外部の環境や他人の影響をあまり強く受けません。
HSS型非HSP
好奇心が旺盛で、新しいことに挑戦するのが好きです。一方で、感受性が低いため、他人の感情や細かい変化に対しては鈍感であることがあります。
まとめ|通信教材でメンタルへルス対策
HSPには繊細な情報処理能力や外部刺激への敏感さ、共感力の高さ、そして疲れやすさといった特徴があります。これらの特性により、適応障害やうつ病などのリスクが高くなることがあります。その防止のためにも、HSPの特性を理解し、適切にサポートすることが重要です。
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この記事を書いた人
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