叱るときに意識したい5つのポイントと実践法

心理コラム

職場で部下を叱る際、誤った叱り方をすると部下は不機嫌になり、モチベーションが低下することもあります。本記事では、部下を叱るためのポイントと正しい叱り方の流れについて紹介します。

叱る時に抑えておくべき5つのポイント

以下のポイントを意識することで、叱る場面でも部下に安心感を与え、改善に向けた前向きなコミュニケーションが可能になります。

  • 冷静な状態で叱る
    怒りに任せて叱ると、部下は委縮しやすく、意図が伝わりにくくなります。叱る前に深呼吸をして気持ちを落ち着けてから話しましょう。
  • プライベートな場を選ぶ
    人前で叱るのは、部下のプライドを傷つけ、防御反応を引き起こす可能性があります。できるだけ個室などのプライベートな場を選び、相手に配慮した環境を整えましょう。
  • 適切なタイミングを見極める
    部下が忙しさで余裕がない時や、気持ちが落ち込んでいる時に叱ると、内容が伝わりにくくなります。部下が冷静に話を受け止められる状況かどうかを確認し、最適なタイミングで声をかけましょう。
  • 人格ではなく行動に焦点を当てる
    「あなたはダメだ」といった人格を否定する言葉は避け、「今回のこの行動に改善点がある」と行動に焦点を当てて伝えると効果的です。
  • 具体的な事実に基づいて指摘する
    抽象的な指摘ではなく、具体的な事例に基づいて伝えると、理解が深まります。例えば、「最近の仕事が雑」ではなく「このプロジェクトの報告書で○○の部分にミスがあった」と具体的に伝えましょう。

部下を叱る際の具体的な流れ

上記のポイントを踏まえて、具体的に次の7ステップで実践してみましょう。

STEP1
環境を整える

プライベートな場所を選び、部下がリラックスできるタイミングで話を始めます。自分も一度深呼吸して冷静さを保ちましょう。

STEP2
ポジティブなフィードバックで始める

本題に入る前に、部下の努力成果を認め、感謝を伝えます。
:「新しいプロジェクトでも意欲的に取り組んでくれて助かっています。」

STEP3
行動に焦点を当てた指摘を行う

指摘は行動結果に限定し、部下の人格や能力を否定しないように注意します。
:「今回の報告書で○○の部分にミスがあったよ。」

STEP4
部下の意見を聞く

部下にも意見や考えを求め、原因や背景について一緒に考えます。部下の視点を理解することで、信頼関係を築きやすくなります。
:「この件について、どう思っている?原因として心当たりはあるかな?」

STEP5
具体的な解決策を示す

部下の意見を考慮しながら、具体的な改善策や行動指針を一緒に考え、提案します。

STEP6
ポジティブなメッセージで締めくくる

部下に対して信頼期待の気持ちを伝え、前向きなメッセージで締めます。
:「君の成長を期待しているし、次はもっと良い結果が出ると信じているよ。一緒に頑張ろう。」

STEP7
フォローアップ

叱責後もフォローアップを行い、改善状況を確認しサポートします。

フォローアップのやり方はこちら↑
ポイント

叱ることは部下の成長をサポートするためのプロセスの一部です。信頼関係を保ちながら、部下の成長に繋がるコミュニケーションを心がけましょう。

パワハラと指導の違いについて詳しくはこちら↑

まとめ|通信教材で人材育成

誤った叱り方をすると、信頼関係が損なわれ、部下のモチベーションが低下する恐れがあります。正しい叱り方を身につけることで、部下の成長を支援し、職場全体の雰囲気も改善できます。
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この記事を書いた人

株式会社Tell Tool 編集部

Tell Toolは「Webテスト」と「通信教材」を用いて人材育成を支援する会社です。チェック&学習を組み合わせることで効果的な学習をご支援いたします。

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