1on1ミーティングでやってはいけない6つの注意点

心理コラム

1on1ミーティングは、上司と部下の信頼関係を深め、双方の成長をサポートするための大切な場です。しかし、間違った行動や言葉が相手に不快感や無関心を与える可能性があるため、注意が必要です。この記事では、「1on1ミーティングでやってはいけないこと」を6つのポイントに分けて解説します。

1on1ミーティングでやってはいけないこと

聞く耳を持たない社員

1. 話を遮るのはNG

1on1ミーティングでは、相手の話を最後まで聞くことが基本です。話を途中で遮ると、相手は自分の話が軽視されていると感じ、やる気を失ってしまうかもしれません。相手の話を遮らず、傾聴の姿勢を大切にしましょう。

  • NG例:「それは違う」「でもさ」と相手が話している途中で割り込む
  • 対策:話が終わるまで待ち、相手の意見を尊重する

2. 価値観を押し付けない

「●●はダメだ」「△△すべき」というように、自分の価値観を押し付けると、部下は自分の意見や視点を話しにくくなります。これにより、部下の自主性や創造性が阻害されてしまいます。

  • NG例:「男はこうあるべき」「その考え方は間違っている」
  • 対策:相手の意見を尊重し、共感の姿勢で接する

3. 解決策を押し付けない

1on1ミーティングは、部下が自身の課題や悩みを話し、整理する場でもあります。上司から具体的な解決策を押し付けると、部下は「どうせ考えても無駄」と感じてしまうことがあります。アドバイスよりも傾聴を優先しましょう。

  • NG例:「こうすればいい」「私がやっておくよ」
  • 対策:相手が自分で問題を整理し、考えをまとめられるようにサポートする

「自分が正しい」という思い込みが傾聴の妨げとなってしまうため、注意しましょう。

4. 一方的なダメ出しはしない

部下の失敗やミスについて、一方的に「ダメ出し」すると、部下のやる気を損ない、自信を失わせます。

  • NG例:「また同じミスをしている」「もっと努力が必要だ」
  • 対策:ポジティブなフィードバックを心がけ、信頼関係を損なわないようにする

5. 質問攻めで追い詰めない

過度な質問攻めは、部下を追い詰め、委縮させる原因になります。部下が「上司は理解してくれていない」と感じ、職場の風通しが悪くなる可能性もあるため、状況を理解するための質問に留めましょう。

  • NG例:「どうしてこのミスをしたのか?」「責任はどう取るのか?」
  • 対策:「どういう状況でこれが起こったの?」「この件についてどう思う?」など、理解を示す質問を心がける

6. 部下の感情に無頓着

部下が困っている時に無関心な態度や無神経な言葉を使うと、「自分は理解されていない」と感じさせてしまいます。1on1ミーティングでは、部下の気持ちに寄り添うことが大切です。

  • NG例:困っている部下に「もっと頑張れ」と発言する
  • 対策:困っている時はサポートの意志を示し、共に解決方法を探る姿勢を持つ

より良い1on1ミーティングを実現するために、上司は部下の感情に寄り添い、共に成長していくという姿勢を大切にすることが重要です。

1on1ミーティングの進め方

1on1ミーティングは、部下の成長を促進し、部下の定着率の向上や組織全体の活性化など、さまざまな効果があります。そして、その進め方は部下のタイプによってさまざまあります。次の記事では部下のタイプごとに進め方を紹介しています。

  • 課題解決型のタイプ
    →業務の進捗や課題について話し、具体的な解決策を深ぼる
  • 慎重型のタイプ
    →進捗やプロセスを丁寧に話し合い、安心して進められるようにサポートする
  • 外交的なタイプ
    →自由に意見やアイデアを話してもらう
  • 完璧主義なタイプ
    →適度なゴールを設定し進捗を区切りながら評価する
  • プライベート重視タイプ
    →仕事以外のプライベートも話題に含め、関心に寄り添った柔軟なコミュニケーションをとる
タイプ別の進め方について詳しくはこちら↑

まとめ|基礎検査で人材育成

上司は部下の話をよく聞き、無理に解決策を押し付けず、相手の意見を尊重することが重要です。1on1ミーティングでのコミュニケーションを改善することで、信頼関係を深め、職場全体のパフォーマンス向上にもつながります。

Q. どんなことができるの?

  • リーダータイプを診断します
  • リスクチェックを行います
  • 管理職としての得意分野や苦手分野を可視化します

Q. どんな効果があるの?

リスクチェックや苦手分野といった、普段指摘しづらい課題を可視化することで、EQの高い管理職を育成することが可能になります。これにより、部下の潜在能力を引き出すだけでなく、離職予防メンタルへルス不調の予防といった、組織全体の健康維持の効果が期待できます。

Q. 他社との違いは?

受検して終わりではない、継続的な学びをご提供します。

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