面接でのコミュニケーション力の評価ポイントと実例

心理コラム

採用面接において、候補者のコミュニケーション力を正しく見極めることは、優秀な人材を採用するために欠かせません。本記事では、面接官が候補者のコミュニケーションスキルをどのように評価すべきか、具体的な質問や評価のポイントについてご紹介します。

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1. 日常のコミュニケーション ①

質問:「人とやり取りをする上で、得意なことと苦手なことはなんですか?」

  • 候補者の回答
    「長く付き合っている人とはスムーズに話せますが、初対面の人と仲良くなるには時間がかかります。」
  • 人事からの質問
    「それを踏まえて何か工夫はされましたか?」
  • 候補者の回答
    「初対面の人とは一度で打ち解けるのが難しいので、訪問回数を増やして接触の機会を増やしました。これにより、親しくなりたいという気持ちを相手に伝え、気軽に話しやすい雰囲気を作るようにしました。」

評価ポイント

  • 自己理解:自分の得意・不得意を把握し、それに対応する方法を考える力があるか。
  • 積極性:苦手な状況でも積極的に取り組み、改善しようとする姿勢があるか。
  • 関係構築力:初対面の相手とも積極的に関係を築こうと努力しているか。

2. 日常のコミュニケーション ②

質問:「現在の仕事で、どんな人たちとどのような関わりがありますか?」

  • 候補者の回答
    「お客様へのルート営業や電話対応を行っています。」
  • 人事からの質問
    「普段、どれくらいの頻度でお客様から電話がかかってきますか?また、どんな内容が多いですか?」
  • 候補者の回答:「
    1日に20件ほど電話対応しています。内容は技術的な質問や納期の問い合わせが多いです。」
  • 人事からの質問
    「電話でお客様とスムーズにやり取りするために心がけていることは何ですか?」
  • 候補者の回答
    「お客様が何に不安を感じているかをしっかり理解することを心がけています。例えば、商品の使い方に関する質問では、まずお客様の状況を詳しく聞き、どの点で困っているのかを理解して対応しています。」

評価ポイント

  • 顧客対応力:お客様の質問や不安に対して適切に対応できるか。
  • 状況把握能力:お客様の具体的な状況を的確に理解し、適切な対応ができるか。
  • 柔軟なコミュニケーション:電話で迅速かつ効果的にやり取りする工夫ができるか。

3. お客様とのコミュニケーション

質問:「お客様とのやり取りで困難な状況に直面したことはありますか?」

  • 候補者の回答
    「納期に不満を持っているお客様がいて、納期短縮ができないと伝えても納得してもらえず、苦労しました。」
  • 人事からの質問
    「その時、どうやってお客様の不満を和らげましたか?」
  • 候補者の回答
    「まずはお客様の話をしっかり聞き、不満を受け止めました。その後、社内の部署と連携して納期短縮の対策を取り、お客様にはその進捗をこまめに報告しました。」

評価ポイント

  • 顧客対応力:お客様の不満や質問に対して、迅速に適切に対応できるか。
  • 状況把握能力:お客様の状況を理解し、必要な対応を迅速に考えられるか。
  • 柔軟なコミュニケーション:効果的にお客様とやり取りする工夫ができるか。

4. 同僚とのコミュニケーション

質問:「同僚との間で誤解が生じたことはありますか?」

  • 候補者の回答
    「プロジェクト進行中に、同僚と意見の食い違いが生じましたが、直接話し合って解決しました。」
  • 人事からの質問
    「具体的にどのような対話を重ねましたか?」
  • 候補者の回答
    「会議を複数回開き、出た意見を文書で共有しました。また、メールやチャットでもフォローを行い、合意に至るよう努めました。」

評価ポイント

  • 対話力:誤解が生じた際に、話し合いを重ねて相互理解を深める力があるか。
  • 記録能力:意見を文書化して共有し、透明性を保つ力があるか。
  • フォローの意識:メールやチャットでフォローアップし、問題解決に向けて積極的に動けるか。

5. 上司とのコミュニケーション ①

質問:「上司からの指示が曖昧だった経験はありますか?その時どう対応しましたか?」

  • 候補者の回答
    「プロジェクトの初期段階で曖昧な指示を受けましたが、まずは自分で理解できる範囲で進め、不明な点は上司に質問して確認しました。」
  • 人事からの質問
    「具体的にどのような質問をしましたか?」
  • 候補者の回答
    「『このプロジェクトの最終目標は何か?』『優先順位の高いタスクはどれか?』といった質問をして、上司の期待を明確にしました。」

評価ポイント

  • 自己解決力:曖昧な指示にも自分で考えて対処する姿勢があるか。
  • 質問力:上司に具体的な質問をして、指示の不明確さを解消しようとする力があるか。

6. 上司とのコミュニケーション ②

質問:「上司が忙しい時に、重要な情報を伝えなければならない場合、どう対応しましたか?」

  • 候補者の回答
    「クライアントからの緊急の変更依頼を、まず簡潔にメールで報告し、その後直接話す機会を設けました。」
  • 人事からの質問
    「その時に工夫したことはありますか?」
  • 候補者の回答
    「メールは箇条書きにし、上司が一目でわかるよう工夫しました。直接話す時も、無駄を省いて効率的に伝えるよう心がけました。」

評価ポイント

  • 書面でのコミュニケーション力:忙しい上司にも分かりやすくメールを作成する能力があるか。
  • タイミングを見極める力:上司のスケジュールを考慮して、適切なタイミングで情報を伝えられるか。
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まとめ|基礎検査で人材の見極め

コミュニケーション能力は、単に話すだけでなく、相手の立場や感情を理解し、その状況に最も適した言葉や表現を選び、伝える力が求められます。面接での評価を通じて、その能力をしっかりと見極めることが大切です。

Q. どんなことができるの?

社会人としての基礎力(行動力、責任感、ストレス耐性、セルフケア能力等)や、認知の歪みを測定し、フィードバックを提供します。

Q. どんな効果があるの?

  • 人材育成
    社員一人ひとりが自己理解を深め、自身の目標や方向性を明確にすることができます
  • EQ(こころの知能指数)の向上
    EQの向上に特化したプログラムを提供することで、職場で信頼され、成果を上げるEQの高い人材を育成します

Q. 他社との違いは?

受検して終わりではない、継続的な学びをご提供します。

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