優秀な人材を見極める5つの能力とその評価ポイント

「本当に優秀な人材ってどうやって見つければいいの?」 そんな悩みを抱える人事担当者や経営者は少なくありません。採用市場が激化する中、ただ能力が高いだけでなく、実際の業務で結果を出せる人材を見極めることは一筋縄ではいきません。
この記事では、企業の成長を支える「優秀な人材」に共通する5つの能力と、それを面接や実務の中でどのように見極めるかを解説します。
もくじ
優秀な人材が持っている能力と見極め方法

1. 問題解決能力
優秀な人材は、業務で発生する様々な問題に対して迅速に対応し、解決策を導き出すことができます。ただし、問題解決能力は「対応力」と「実行力」のバランスが大事です。
「問題解決能力」がある人の例
- クレームへの対応:
顧客からのクレームに対して、顧客の信頼を回復するための対策を提案・実行する - コスト削減:
予算を超過しそうなプロジェクトに対して、具体的なコスト削減のアイデアを出す - 納期遅延のリカバリー:
優先順位を再設定し、進捗を取り戻すための具体的な対策を実行する
「問題解決能力」を評価する質問の例
次の質問を通じて、その人材の問題解決プロセスを把握しましょう。
- 「これまでに直面した大きな課題について教えてください。それをどのように乗り越えましたか?」
- 「お客様からのクレームに対して、どのように対応した経験がありますか?」
- 「プロジェクトが遅れてしまった時に、どうやって状況を立て直しますか?実際に行った例があれば教えてください。」
評価ポイント
- 問題の理解:問題の背景や課題を正確に理解しているか。
- アプローチ:論理的なプロセスで問題を分析し、ステップごとに解決策を導いているか。
- 創造性:困難な状況でも新しい視点やアプローチを試みているか。
- 実行力:解決策を実際に実行し、結果を出しているか。
- 振り返り:成功した点や失敗した点をどのように評価し、次回に活かそうとしているか。
2. コミュニケーション能力
優秀な人材は、適切なタイミングで正確に情報を伝え、業務を円滑に進めます。コミュニケーションの質は、単に話し方だけでなく、聞く力や相手の立場を理解する力にも左右されます。
「コミュニケーション能力」がある人の例
- 報連相の徹底:
問題発生時に即座に報告し、関係者間で迅速な意思決定をサポート - プレゼンテーション能力:
分かりやすく、説得力のあるプレゼンを行う - 会議のファシリテーション:
会議の場をまとめ、全員が意見を言いやすい雰囲気を作り、建設的な議論を進める。
「コミュニケーション能力」を評価する質問の例
「業務の進捗や問題をどのように報告し、チームと情報を共有してきましたか?」と質問し、コミュニケーションスタイルを確認しましょう。
評価ポイント
- 明確さ:自分の考えをわかりやすく、適切に相手に伝えているか。
- 傾聴力:他者の意見を尊重し、理解する姿勢が見られるか。
- 対立解消:意見の対立があった際、どのように円滑に解決したか。
- 調整能力:異なる立場の人々の間でバランスを取り、全体の合意を導いたか。
- 応用力:相手の理解度に応じて、伝え方や説明を柔軟に変えられるか。
3. 柔軟性・適応力
優秀な人材は、柔軟性や適応力があり、新しい状況や予期せぬ事態に対しても迅速に対応し、適切な行動を取ることができます。
【具体例】
「柔軟性・適応力」がある人の例
- 急な予定変更への対応:
予定が急に変更された際や緊急事態でも冷静に対応し、業務の優先順位を見直して調整する - プロジェクトの同時進行:
複数のプロジェクトを効率よく進めるため、優先順位を柔軟に調整し、デッドラインを守る - 新しい技術への適応:
新しいツールや技術を積極的に学び、業務にすぐに活かす
「柔軟性・適応力」を評価する質問の例
次の質問を通じて、その人材の問題解決プロセスを把握しましょう。
- 「急な予定変更があった時、どう対応しましたか?具体的なエピソードを教えてください。」
- 「上司や同僚からのアドバイスやフィードバックを受けて、それをどう活かしたか教えてください。」
- 「複数のプロジェクトを同時に進めた経験がありますか?どのように優先順位を決めて進めましたか?」
評価ポイント
- 柔軟性:計画変更や予期しない状況に対し、前向きかつ建設的に対応できているか。
- 対応の迅速さ:変化に対して、迅速に行動できるか。
- 工夫:新しい状況に適応するために、自身のアプローチや考え方を柔軟に変更できるか。
- ストレス耐性:変化に対するストレスを上手くコントロールし、前向きに取り組んでいるか。
4. 行動特性
行動特性とは、個人が持つ行動パターンや思考の傾向のことです。 優秀な人は、リーダーシップ、責任感、協調性などの特性を持ち、組織の目標達成や成長に貢献することができます。
「行動特性がある人」の例
- 責任感:
与えられたタスクに強い責任感を持ち、最後までやり遂げる姿勢 - 協調性:
チームメンバーと協力し、全員が目標に向かって進める環境を作る - リーダーシップ:
プロジェクトのリーダーとして、メンバーをまとめ上げる
「行動特性」を評価する質問の例
次の質問を通じて、その人材の行動特性を把握しましょう。
- 「与えられた仕事に対して責任を持ってやり遂げた経験について教えてください。」
- 「チームワークが重要だったプロジェクトについて、他のメンバーとどのように協力して目標を達成したか教えてください。」
評価ポイント
- 責任感:自身の役割をしっかりと理解し、責任を持って行動しているか。
- リーダーシップ:他者を動機づけ、チーム全体をリードする能力があるか。
- 協調性:他者と円滑に協力し、チームの目標達成に貢献できているか。
- 自己主張と調整:意見をしっかりと主張しつつ、他者の意見も受け入れ、調整を行っているか。
5. 学習意欲
優秀な人材は常に自己成長を意識し、新しい知識やスキルを習得しようとする姿勢を持っています。この学習意欲が業務にどう活かされているかが、組織にとって大きなメリットとなります。
【具体例】
「学習意欲がある人」の例
- 資格取得:
業務に関連する資格を取得し、専門的なスキルを高める。 - 新技術の習得:
最新のツールや技術をいち早く習得し、効率的に業務に反映する。 - フィードバックを活かす:
上司や同僚からのフィードバックを素直に受け入れ、それを自己改善に繋げる。
「学習意欲」を評価する質問の例
次の質問を通じて、その人材の学習意欲を把握しましょう。
- 「最近、自主的に取得した資格や受講した研修はありますか?それが仕事にどう役立ったか教えてください。」
- 「新しい知識やスキルを学び続けるために、どのような工夫をしていますか?」
評価ポイント
- 自己学習の姿勢:新しい知識やスキルを自発的に学んでいるか。
- 継続的な学び:学んだ知識やスキルを業務にどのように適用しているか。
- 自己評価と成長:自分の成長に対して、どのように評価し、さらに成長するための具体的な目標を持っているか。
- 問題解決への応用:学んだことを実際の問題解決にどう活かしているか。
基礎検査で優秀な人の見極め
面接で優秀な人材を見極める際には、①問題解決能力②コミュニケーション能力③柔軟性・適応力④行動特性⑤学習意欲などポイントを絞り、候補者の具体的なエピソードを聞き、確認することが重要です。
当社の「基礎検査」では、候補者の思考や価値観に焦点を当てた問題を用意することで、社会人として必要な基本的な資質を測定することができます。

Q. どんなことができるの?
社会人としての基礎力(行動力、責任感、ストレス耐性、セルフケア能力等)や、認知の歪みを測定し、フィードバックを提供します。
Q. どんな効果があるの?
- 人材育成:
社員一人ひとりが自己理解を深め、自身の目標や方向性を明確にすることができます - EQ(こころの知能指数)の向上:
EQの向上に特化したプログラムを提供することで、職場で信頼され、成果を上げるEQの高い人材を育成します
Q. 他社との違いは?
受検して終わりではない、継続的な学びをご提供します。

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