ストレス耐性が高い人が持つ「レジリエンス」とは?その特徴と高める方法

心理コラム

現代社会では、多くの人がストレスに直面しています。しかし、その中でも特にストレスに強いとされる人々は「レジリエンス(回復力)」を持っていることが注目されています。
この記事では、ストレス耐性の高い人々が持つレジリエンスの特徴や、それを養うための具体的な方法について解説します。

レジリエンスとは

レジリエンス(Resilience)は、困難やストレスに直面した際に適応し、回復する力を指します。単に、ストレスを耐え忍ぶだけでなく、逆境から学び、さらに強くなることが特徴です。レジリエンスが高い人は、挫折や失敗から立ち直り、新たな挑戦にも前向きに取り組むことができます。

ストレスに強い人の特徴:レジリエンスの3つの要素

レジリエンスが高い人は、ストレスに強いと言われています。それは、レジリエンスの高い人が次のような特性を持っているためです。

1. 回復力

レジリエンスが高い人は、困難な状況に直面しても、そのダメージから回復し、立ち直ることができます
例えば、プレゼンが失敗しても、その経験を前向きに捉えることで、次回に活かすことで、失敗から立ち直ることができます。

2. 弾力性

レジリエンスが高い人は、一度の失敗で挫けることなく、しなやかに変化しながら元の状態に戻ることができます
例えば、予定外のトラブルが発生した際、パニックに陥ることなく、冷静に対策を考え、実行することで、最終的に元のパフォーマンスを取り戻すことができます。

3. 適応力

レジリエンスが高い人は、環境や状況の変化に対して迅速に対応し、自分をうまく順応させることができます
例えば、職場の方針が変わった際、変化に合わせて自分のやり方や考え方を柔軟に変え、成果を出すために最善を尽くすことができます。

レジリエンスは心の「バネ」

心のバネ

バネは、押し付けられたり引っ張られたりといった外部からの力を受けても、その力に逆らって元の形に戻ろうとします。
同じように、レジリエンスを持つ人は、困難やストレスという「圧力」を受けたとしても、そのバネが反発し、元の自分に戻る力を発揮します。さらに、圧力が強くなるほど、その反発力、つまり回復力も強くなっていきます

ただし、バネにかける圧力は強ければ良いというものではありません。バネに過度な負荷をかけ続ければ、最終的には壊れてしまうように、人の心も無理を続ければ疲弊してしまいます。重要なのは、適度な休息を取りながら、少しずつ心のバネを強くし、柔軟に使うことです。こうしたレジリエンスを日々の生活で意識することで、心の健康を守りながら、困難に立ち向かう力を育むことができるのです。

【実践】レジリエンスを高める4つの方法

ここでは、誰でも実践できるレジリエンスを強化するための具体的な方法を紹介します。

1. 自己効力感を高める

自己効力感とは、「ある状況において、必要な行動をうまく遂行できる」と自己の能力を信じている状態を指します。自己効力感を高めることで、困難を乗り越える自信を身に着けることがでいます。

  1. 成功体験を積み重ねる
    日々のタスクをリスト化し、段階的に達成していきましょう
  2. 自分の成長を記録する
    自分の小さな進歩を具体的に紙に書きだしてみましょう
  3. 目標を設定する
    「毎週一回、運動する」など、達成可能なシンプルな目標をたててみましょう

自己効力感の高め方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

2. 積極的に行動する

行動することで新しい経験が得られ、うまくいかなかったとしても改善を重ねて成功体験を積み重ねることができます。また、行動することで経験値が積み重なり、自身の適応力が高まり、ストレスの多い状況にも柔軟に対応できるようになります。

3. リフレーミングを行う

リフレーミングとは、ある状況や出来事を新たな視点から考え直し、意味合いを変えることを指します。
特に物事をネガティブに捉えやすい人は、レジリエンスが低くなりがです。自分の思考パターンに気づき、少しずつポジティブに変えることで、レジリエンスを強化することができます。
リフレーミングのやり方について、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

まとめ|基礎検査で人材育成

レジリエンスは、日々の意識と実践で養うことができます。回復力、弾力性、適応力を意識しながら、ストレスに負けない強い自分を作り上げていきましょう。

Q. どんなことができるの?

社会人としての基礎力(行動力、責任感、ストレス耐性、セルフケア能力等)や、認知の歪みを測定し、フィードバックを提供します。

Q. どんな効果があるの?

  • 人材育成
    社員一人ひとりが自己理解を深め、自身の目標や方向性を明確にすることができます
  • EQ(こころの知能指数)の向上
    EQの向上に特化したプログラムを提供することで、職場で信頼され、成果を上げるEQの高い人材を育成します

Q. 他社との違いは?

受検して終わりではない、継続的な学びをご提供します。

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