PM理論とは?マネジメント検査で人材育成
理想の管理職は、PM理論に基づくとPM型が理想的な管理職といえます。PM型の管理職は、計画と戦略に長けており、成果を上げる一方で、優れたコミュニケーション能力によりメンバーとの関係性を良好に保ち、組織を前進させることができます。
もくじ
PM理論とは
PM理論(Performance Maintenance Theory)は、日本の心理学者三隅二不二によって提唱されたリーダーシップ理論です。この理論は、リーダーに求められる行動特性を「P行動(目標達成行動)」と「M行動(集団維持行動)」の二つの軸で分析します。
リーダーに求められる行動特性
1.P行動(目標達成行動:Performance function)
目標を設定し、達成のための計画を立て、進捗を管理するための行動です。
P行動の具体例
- 適切な目標設定
- 目標達成のための計画立案
- 業務指示や進捗管理
- ルール違反に対する指導
2.M行動(集団維持行動:Maintenance function)
チームメンバーとの人間関係を構築し、チームワークが機能するようメンバーに働きかける行動です。
M行動の具体例
- 社員の悩みやトラブル解消のサポート
- 良好な関係作り
- 社員の意見や特性を尊重したマネジメント
理想的な管理職を考えるうえで、業績(P行動)だけでなく、良好な人間関係(M行動)を含めた2軸が必要なのですね!
理想的な管理職とは?
理想的な管理職は、目標達成行動(P行動)と集団維持行動(M行動)の両方をバランスよく実践できる人物です。これをPM理論に基づいて、リーダーシップの発揮状態を以下のように分類します
- PM型:目標達成行動と集団維持行動の両面で優れている。目標を明確に示し、成果を上げつつ、チームをまとめる力も持っている理想的なリーダー。
- Pm型:目標達成行動は優れているが、集団維持行動が劣っている。成果へのこだわりが強く仕事ができるが、メンバーからの人望が得られず、チームが疲弊する可能性がある。
- pM型:集団維持行動に優れているが、目標達成行動が劣っている。人間関係は良好だが、成果へのこだわりが薄く、業務管理や戦略的行動が苦手。
- pm型:目標達成行動も集団維持行動もどちらも劣っている。成果を上げる力も、チームをまとめる力も弱い。
理想の管理職の育成方法
理想の管理職を育成するためには、P行動とM行動の両方をバランスよく強化する必要があります。
P行動の強化
- 目標設定と達成管理
- SMARTな目標設定方法を学ぶ研修プログラム
- 定期的なフィードバックと評価で目標達成の進捗確認
- 問題解決スキルの向上
- 問題解決のフレームワーク(PDCAサイクルなど)の学習と適用
- ケーススタディを通じて複雑な問題に対処する方法の習得
M行動の強化
- コミュニケーション能力の向上
- アクティブリスニングや効果的なフィードバック技術の研修
- ロールプレイを通じた実践
- チームビルディングの促進
- チームビルディングアクティビティやワークショップの開催
- 定期的なミーティングやオフサイトイベントの企画
まとめ|適性検査で人材育成
Pm型やpM型の場合は、チームワークの乱れや業績不振へとつながる可能性があるため、理想の管理職を置く生するためには人材をいかにPM型に近づけていくかが鍵になります。
Q. どんなことができるの?
- リーダータイプを診断します
- リスクチェックを行います
- 管理職としての得意分野や苦手分野を可視化します
Q. どんな効果があるの?
リスクチェックや苦手分野といった、普段指摘しづらい課題を可視化することで、EQの高い管理職を育成することが可能になります。これにより、部下の潜在能力を引き出すだけでなく、離職予防やメンタルへルス不調の予防といった、組織全体の健康維持の効果が期待できます。
Q. 他社との違いは?
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