【自己肯定感の重要性】職場における行動の違い

心理コラム

就職活動や職場での評価において、「スキル」や「経験」が重視されるのは周知の事実ですが、実は「自己肯定感」も、職場における行動やパフォーマンスに大きな影響を与える重要な要素です。
本記事では、「自己肯定感」がどのように職場での行動の違いを生むのか、具体的な例を通じて解説します。

自己肯定感とは?

自己肯定感とは、自分自身をありのままに受け入れ、短所や失敗を含めて肯定的に評価できる感情や態度を指します。「自分は天才だ」と思い込むのではなく、「失敗も自分の一部」と認識しつつ成長を目指す姿勢が、自己肯定感の核です。

自己肯定感が高い人の特徴

  • ストレス耐性が高い:
    自分を過度に責めず、柔軟に問題を解決する
  • 挑戦を恐れない:
    失敗を恐れず、積極的に行動する
  • 人間関係が良好:
    自分と他者を尊重し、信頼関係を築く
  • 仕事のパフォーマンスが高い
    自信を持って取り組み、結果として高い成果を上げる

自己肯定感の高い人は、自分だけでなく周囲にも良い影響を与え、職場の活性化に貢献します。

自己肯定感が低い人の特徴

  • 自己否定的:
    「自分はダメだ」と感じやすく、自信がもてない
  • 他人の目を気にする:
    他人の顔色が気になり、自分の意見を言えない
  • 挑戦を避ける:
    失敗を恐れて、現状維持を選ぶ
  • ストレスを感じやすい:
    小さなトラブルでも大きく落ち込みがち。感情の波が大きい

この違いが職場における行動の違いにおいて、どのような違いを生むのでしょうか。次に解説します。

自己肯定感の高さによる職場での行動の違い

1. リーダーシップのスタイル

自己肯定感が高い人:

心に余裕を持ち、リーダーとして「柔軟さ」と「共感力」を発揮します。メンバーの意見を尊重し、問題解決を共に考える姿勢が特徴です。
例えば、プロジェクトの進行が遅れた際、「何が問題か一緒に考えよう」と声をかけ、前向きに解決へと導きます。

自己肯定感が低い人:

自分の判断に自信が持てず、曖昧な指示を出したり、責任を部下に押し付け、自己保身に走る傾向があります。
例えば、トラブル発生時に「私の責任ではない」と言い訳をし、問題解決を先延ばしにすることもあります。

「相手を責めるのではなく、解決策を探す」という姿勢が、周囲のモチベーションを高めるのです

2. 挑戦や失敗への向き合い方

自己肯定感が高い人:

挑戦そのものに価値を見出し、失敗を成長の糧と捉えます。
例えば、プレゼンが失敗しても「次はここを工夫しよう」と学びに転じた考えをすることができます。

自己肯定感が低い人:

新しい挑戦に対して消極的で、失敗を自分の無能さと結びつけがちです。
例えば、「失敗するかもしれないからやめておこう」とリスクを避けるため、現状維持に固執して成長が停滞することがあります。

失敗を恐れない姿勢は、挑戦を促す文化を組織に根付かせる原動力となります。

3. 言葉の受け止め方

自己肯定感が高い人:

相手の言葉を素直に受け止めることができます。
例えば、「よくできているね」と褒められた時、その言葉を素直に喜び、自信を深めます。

自己肯定感が低い人:

相手の言葉を歪んで受け取る傾向があります。
例えば、褒められても「偶然うまくいっただけ」とネガティブに捉えたり、「そんなことないですよ」と反論して自分を正当に評価できません。

4. ストレス耐性

自己肯定感が高い人:

ストレスがかかる状況でも冷静に対処し、優先順位をつけて行動します。
例えば、締め切りが迫っていても計画的にタスクを処理し、高いパフォーマンスを維持します。

自己肯定感が低い人:

ストレスがかかる状況でパニックになり、業務効率が下がる傾向があります。
例えば、締め切りが近づくと焦りや不安でミスが増えることがあります。

5. フィードバックへの対応

自己肯定感が高い人:

フィードバックを成長の機会と捉え、改善に積極的です。
例えば、「プレゼンが分かりにくい」と指摘された場合、「ありがとうございます。次はこうしてみます」と次の成功に向けて具体的な行動を起こすことができます。

自己肯定感が低い人:

フィードバックを否定的に受け取り、防衛的になったり自分を責める傾向があります。
例えば、「プレゼンが分かりにくい」と指摘された場合、「自分には向いていない」と過度に落ち込み、次の行動を起こす意欲を失うことがあります。

フィードバックをポジティブに活用する力は、キャリアの発展に直結します。

自己肯定感を高めるためのアプローチ

自己肯定感の違いは、個人だけでなく組織全体の成果にも大きな影響を与えます。以下のような方法を取り入れることで、自己肯定感を高める環境を構築できます。

  • 成功体験を共有する文化をつくる
    社員同士で成功体験を共有し、「自分もできる」と感じられる環境を作りましょう。たとえば、定期的なミーティングで「最近の成功事例」を発表する場を設けることが有効です。
  • 適切なフィードバックを与える
    改善点だけでなく良い点も伝えることで、前向きな成長意欲を引き出すことができます。「ここが分かりやすかったけれど、さらに良くするにはこの点を工夫しよう」という形で伝えると効果的です。
  • 自己肯定感を育てるトレーニングの導入
    自己肯定感を高めるメンタルトレーニングを提供することで、長期的な成長を促すことができます。これにより、社員一人ひとりが自分の可能性を信じる力を養えます。

基礎検査で人材育成

社員が持つ自己肯定感の高さは、能力を最大限に発揮するうえで欠かせません。
当社の「基礎検査」では、自己肯定感を含む、働くうえで必要な基礎力を測定し、フィードバックを提供します。これにより、個々の成長を支え、効果的な人材育成を実現いたします。

Q. どんなことができるの?

社会人としての基礎力(行動力、責任感、ストレス耐性、セルフケア能力等)や、認知の歪みを測定し、フィードバックを提供します。

Q. どんな効果があるの?

  • 人材育成
    社員一人ひとりが自己理解を深め、自身の目標や方向性を明確にすることができます
  • EQ(こころの知能指数)の向上
    EQの向上に特化したプログラムを提供することで、職場で信頼され、成果を上げるEQの高い人材を育成します

Q. 他社との違いは?

受検して終わりではない、継続的な学びをご提供します。

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