部下との信頼構築に必須!管理職が身につけるべき共感力とその鍛え方

心理コラム

安心感を与え、深い人間関係を築くことができます。この記事では、共感に必要な5つのスキルについて解説します。

共感に必要なスキル 5選

1. 傾聴力

共感の基本は「傾聴」です。
傾聴とは、相手の言葉や気持ちを理解し、耳と心を傾けて相手の話を「聴く」ことを指します。ただ「聞く」のではなく、相手の心情や意図を感じ取ることが求められます。

「聞く」は自分の気持ちが優先、「聴く」は相手の気持ちが優先と言われますね。

【傾聴力アップのコツ💡】

  • 相手の話を途中で遮らず、最後まで聴く
  • 表情仕草声のトーンなど、言葉以外からも感情を察する
  • 相手に質問を投げかけ、相手の感情や考えを引き出す
傾聴のやり方について詳しくはこちら↑

2. 相手の視点に立つ力

共感をするには、相手の視点に立って物事を考える姿勢が欠かせません。
自分の常識や価値観にとらわれず、相手の感じ方や考え方に寄り添うことで、新しい発見や理解が生まれます。

【相手の視点に立つためのコツ💡】

  • 「人それぞれ感じ方や考え方が違う」と意識する
  • 相手の価値観が正しいか正しくないかを評価せず、そのまま受け止める
  • 相手の言葉の裏にある本音意図を感じ取る

3. 共感を言葉で伝える力

相手の気持ちを理解したら、それを言葉で伝えることも大切です。
たとえば、「本当に大変だったね」「その気持ち、よくわかるよ」と、具体的な言葉で理解を示すことで、相手は安心し、心を開きやすくなります。

【言葉にして伝えるコツ💡】

  • 相手の感情を具体的に言葉にして表現する
  • 急いで解決策を提案せず、ただ「分かっているよ」と伝える
  • 同情ではなく、純粋に相手を理解する姿勢を意識する

心の中だけで相手に共感するだけでは、相手に伝わらないことも多いものです。「大丈夫だよ」と声をかけるだけでも、相手を安心させることができます。

4. 自己開示する力

共感を深めるには、自分の経験や気持ちを適度にシェアすることも効果的です。
共通の話題があると、相手との距離がぐっと縮まります。ただし、話の主役は相手であることを忘れず、自己開示は程よい範囲で行いましょう。

【自己開示のコツ💡】

  • 相手と共通するエピソードをさりげなく話す
  • 相手の反応を見つつ、適度に自分の経験をシェアをする

過度な自己開示は会話泥棒になり、相手を困惑させる可能性があるので注意しましょう!

5. 忍耐力

相手との信頼関係は一朝一夕で築けるものではなく、時間が必要です。根気強く相手と向き合い、少しずつ関係を築いていく姿勢が重要です。

【忍耐力を養うための心構え💡

  • 長い目で見て関係を築く
  • 自分のペースで少しずつ共感を高める

共感力を発揮する3ステップ

1on1ミーティングで部下とじっくり話すときだけではなく、普段の何気ない会話の中でも共感を示すことが大切です。
共感力を自然に発揮するためには、次の3つのステップを順に実践することで、効果的に共感を深めることができます。

STEP1. 相手の話を傾聴する

まずは、相手の話を傾聴しましょう。しっかりと話を聞く姿勢が、信頼関係の土台となります。

ポイント:

  • 視線を合わせて、相づちを打ちながら聴く
  • 相手が話し終えるまで聴く
  • 相手の話に対して良い・悪いなどの判断をせず、ありのままに受け止める

STEP2. 質問を通じて理解を深める

相手の話に対してさらに理解を深めるため、質問を通じて掘り下げてみましょう。「その時どう感じたの?」や「具体的にはどんな状況だったの?」といった質問を投げかけることで、相手は自身の感情や思考をさらに話しやすくなります。

ポイント:

  • 疑問があれば遠慮なく質問する(分かったフリが相手の信頼を損なう可能性があります)
  • 質問を通じて理解を深めることで、相手に寄り添う姿勢を示す

STEP3. 共感を言葉にして伝える

「それは辛かったよね」や「とても嬉しかったんだね」といった言葉で、相手の気持ちに寄り添います。これにより、相手は自分が理解されていると感じやすくなります。解決策を提示する必要はなく、ただ相手の気持ちを受け止めることが大事です。

ポイント:

  • 相手の感情を推測し、それを言葉で表現して確認する
  • 「大変だったね」「理解できるよ」といったフレーズを使う

共感を言葉にして伝えるには、共感の語彙力を養うことが大切です。共感を示すフレーズについて詳しくはこちらで解説しています。

まとめ|通信教材で人材育成

共感力は、人間関係を深めるための大切なスキルです。
①傾聴力、②相手の視点に立つ力、③言葉で伝える力、④自己開示力、⑤忍耐力の5つを意識して磨くことで、共感の質は格段に向上し、自然に実践できるようになります。

特に管理職やリーダーシップを担う立場にある人は、共感力がより求められます。共感を伴わないマネジメントは、意図せず相手を失望させてしまうこともあります
当社の通信教材では、管理職向けに、部下との信頼関係を築くための共感力やアンガーマネジメントの手法など毎月お届けしています。忙しい方でも無理なく人材育成に取り組める第一歩として、ぜひご活用ください。

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この記事を書いた人

株式会社Tell Tool 編集部

Tell Toolは「Webテスト」と「通信教材」を用いて人材育成を支援する会社です。チェック&学習を組み合わせることで効果的な学習をご支援いたします。

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