なぜ人は言い訳をするのか?心理的要因と具体的な対策
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言い訳が多い人には、さまざまな心理的な要因が影響している場合があります。ここでは、代表的な心理的な背景をいくつか見ていきましょう。
もくじ
言い訳をする心理的要因
1. 自己効力感の欠如
自己効力感とは、「自分には目標を達成する能力がある」と信じる気持ちのことです。自己効力感が高い人は、挑戦に対して前向きで問題にも積極的に取り組む傾向があります。一方で、自己効力感が欠けていると、次のような心理が働き、言い訳が増える可能性があります。
- 能力不足だと思われたくない:
自己効力感が低い人は、何かに取り組む際に「自分にはできない」と思い込む傾向があります。そのため、タスクを前にすると、自分の能力が無いと思われないように無意識に言い訳をすることがあります。 - 挑戦したくない:
自己効力感が低い人は、失敗を恐れて行動しないことが多く、言い訳をして挑戦を回避しようとすることがあります。
2. 不安や恐れ
人や物事に対して不安感や恐れを抱いている場合、次のような心理が働き、言い訳が増える可能性があります。
- 他者からの評価が怖い:
他者からの批判や評価が下がることを極度に恐れる人は、「他人にどう見られるだろう」「期待に応えられなかったらどうしよう」といった恐怖心が常に頭にあり、失敗した時に他者からの評価が下がらないように、言い訳をして自分を良く見せようとする傾向があります。 - 失敗や挫折が怖い:
失敗や挫折を過度に恐れる人は、「失敗=自分の価値が否定される」という考えが根底にあり、これを避けるために言い訳をして「本当はもっとできたが、環境が悪かった」というように言い訳をして自己を守ろうとします。 - 批判や指摘が怖い:
批判や指摘を自分への攻撃のように感じ過剰に過剰反応する人は、フィードバックを受け入れて改善するのではなく、フィードバックそのものを避けようとする傾向があり、これもまた言い訳につながる行動の一つです。
自己評価の低さ
低い自己評価や自尊心の欠如も、言い訳をする心理に強く影響します。自己評価が低いと、結果を正面から受け入れることが難しくなり、失敗を避けるために言い訳に頼ることが多くなります。
- 挑戦や努力を無意味だと感じる:
自己評価が低いと「自分には何も価値がない」「自分には何もできない」と考えることが多く、挑戦や努力を無意味だと感じる傾向があります。そのため、結果的に行動する前に言い訳をして回避しようとします。 - 劣等感を和らげたい:
自己評価が低いと、周囲の人と自分を比較して「自分はあの人よりも劣っている」と感じやすいです。そのため、「もっとサポートがあれば成功できた」と言い訳をすることで、劣等感を和らげようとします。
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このように、言い訳をする心理的な要因を理解することで言い訳の回数を減らすきっかけになります。次に、具体的なやり方についてご紹介します。
言い訳を減らす方法 3選
自己効力感を高める
自己効力感(自分が成功できるという信念)が欠如していると、行動に自信を持てず、失敗を避けるために言い訳をすることが多くなります。自己効力感を高めるには以下の方法が効果的です。
- 小さな成功体験を積む
- 具体的な目標を設定する
- 自分の成長を記録する
リフレーミングで恐怖を克服する
リフレーミングは、物事の見方を変えて、ネガティブな感情や恐れを新しい視点から捉える方法です。これは、失敗や他者からの評価に対する不安や恐れを和らげ、言い訳を減らすのに役立ちます。
- 言葉を変換する
- 思考プロセスを整理する
自己受容で自分を認める
自己受容とは、ありのままの自分を認め、欠点や不完全さも含めて自分を大切にすることです。これにより、自己評価の低さや失敗への恐れが和らぎ、言い訳に頼る必要が少なくなります。
- 口癖を変える
- 過去からの成長と比較する
- 小さな目標を設定する
- 自分に優しくする(セルフコンパッション)
まとめ|通信教材でメンタルへルス対策
言い訳が多くなる背景には、自己効力感の欠如や不安、自己評価の低さなど、さまざまな心理的要因が関わっています。これらに対処するためには、日々の小さな成功体験や新しい視点を取り入れ、自分を受け入れることが大切です。
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