【法人向け】怒りが生まれるロジックとは

心理コラム

仕事中に怒りが生まれるロジック

怒りが生まれるロジックは「出来事→解釈→怒りの発生」の順で引き起ります。

  1. 引き金:怒りを引き起こす職場での出来事や状況。
  2. 認知評価(認識):その出来事や状況に対する個人の解釈や評価。
  3. 感情反応:引き金に対する身体的・感情的反応。

それぞれの構造について詳しく見ていきましょう。

STEP1 引き金

職場で怒りを引き起こす引き金は、人によって様々ですが、代表的なものには次のようなものがあります。

  • 不公平な扱い:同僚や上司から不公平に扱われる
  • コミュニケーション不足:情報が適切に共有されない
  • 過重労働:過剰な仕事量や厳しい締め切り
  • 無礼な態度:同僚や上司からの無礼な発言や行動
  • 目標の妨害:自分の仕事の進行を妨げられる

STEP2 認知評価(認識)

同じ出来事でも、個人の認知評価(認識)によって怒りの程度や反応が異なります。例えば、仕事でミスをした社員に対して過剰に怒る人もいれば、まったく怒らない人もいます。この違いは個人の認知評価(認識)によって異なるためです。認知評価に影響を与える要素は次の3つになります。

  1. 期待:期待していた結果やサポートが得られなかった場合
  2. 価値観:自身の職業倫理や価値観に反する行動を目撃した場合
  3. 手段:何かを伝える場合

つまり、怒りを感じやすい人は、次のような人になります。

  • 人や物事に対して高い期待をしている
  • ミスや失敗は許さないなどの厳しい価値観を持っている(べき思考完璧主義
  • 怒りを何かを伝える手段だと認識している

STEP3 感情反応

認知評価を経て、最終的に感情反応が引き起こされます。具体的な反応は次のとおりです。

  • 身体的反応:心拍数の増加、緊張、頭痛など
  • 心理的反応:苛立ち、焦燥感、落胆など

この段階で、人は怒りを感じ、それに対して何らかの行動を取ることがあります。例えば、同僚に対して怒りをぶつける、無言で距離を置くなどです。

【具体例】怒りを感じやすい人の思考

例えば、「同じミスをする社員にイライラする」とします。その時、怒りを感じやすい人のロジックは下記のようになります。

① 出来事に遭う

(出来事)以前にも注意したが、今日も同じところで社員がミスをした

② 出来事に対し意味づけを行う

(意味付け)昨日注意したのに、同じミスをするなんてやる気が無いに違いない

③ 怒りの感情が生まれる

「やる気が無いのはけしからん!」と、意味付けに応じて怒りの感情が生まれる

大切なのは意味付けを変えること

この時の意味付けを、「自分の説明が分かりにくかったかな」「たまたまミスをしたのかな?」と考える事が出来ていれば、イライラの感情は生まれません。このように、同じ出来事を経験した場合でも、捉え方によってイライラが生じるかどうかが異なります

怒りを制御する方法

職場で怒りを放置すると、職場環境や人間関係に影響を与え、さらには個人の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。怒りを制御するためには、次のような方法が有効です。

1.アンガーマネジメントを習得する

アンガーマネジメントは、怒りやイライラと上手に付き合うための心理トレーニングです。アンガーマネジメントの目標は、怒りを抑え込むのではなく、怒りを適切に管理してコントロールすることです。具体的には、「怒ると決めた時に怒る」「怒りの感情を上手に伝える」ことを目指します。

アンガーマネジメントの詳しいやり方は、次のコラムをご確認ください。

2.リラクゼーション技術を身に着ける

リラクゼーション技術は、心と体の両方に働きかけることで怒りを鎮める方法です。具体的な方法には、深呼吸や瞑想があります。

① 深呼吸

深呼吸をすることで、酸素が脳に行き渡らせ、緊張やストレスを緩和することができる最も即効性のあるリラクゼーション技術の一つです。

方法:

  1. 目を閉じて、背筋を伸ばして座ります。
  2. ゆっくりと鼻から深く息を吸い込みます。お腹が膨らむのを感じるように。
  3. 息を一瞬止めてから、口からゆっくりと息を吐き出します。
  4. このプロセスを数回繰り返します。

② 瞑想

瞑想とは、呼吸に集中し心を静めて無心になることを指します。瞑想を定期的に行うことで、ストレス耐性が高まり、怒りの感情をコントロールしやすくなります。

方法:

  1. 静かな場所で楽な姿勢で座ります。
  2. 目を閉じて、3秒間鼻から息を吸います(腹式呼吸を意識)
  3. 7秒かけて口から息を吐きます
  4. 心に浮かぶ思考や感情を判断せずに観察し、そのまま流します
  5. 数分間繰り返します

ポイント

仕事中に怒りが生まれるロジックは、「出来事→解釈→怒りの発生」の順で発生します。これらを理解し、適切に対応することで、怒りをコントロールし、職場環境を改善することができます。怒りは避けられない感情ですが、それをどのように管理し、活用するかが重要です。

当社の「マネジメント検査」では、アンガーマネジメント能力やリーダーシップ能力など、管理職に必要な資質を評価する検査です。受検後にはフィードバックを提供することで、人材育成や、管理職適性検査としても活用することができます。

マネジメント検査でリスクチェック

管理職向けのマネジメント検査

当社の「マネジメント検査」では、管理職の適性を『信頼関係構築能力』『リーダーシップ能力』『マネジメント能力』の3つに分けて測定します。

管理職の3つの適性
管理職の適性
マネジメント検査の帳票

検査項目

  1. 信頼関係構築能力
  2. リーダーシップ能力
  3. マネジメント能力
  4. リスクチェック など

「マネジメント検査」の特徴

Point1 具体的な場面を想定した問題

管理職は、様々なタイプの部下と接する必要があります。マネジメント検査では、トラブルが起きた時や部下が悩んでいる時など、よくあるシチュエーションを想定し、その時の対応方法を選択肢の中から選んでもらう問題形式になります。理論面と感情面双方の視点から受検者の傾向を測定することができます。

Point2 充実した分析結果

管理職の適性を3つに加え、リスクチェックを含めて可視化します。それに加え、受検結果に応じて受検者に気づきを促すような指摘や改善点を含んだコメントを記載しています。

Point3 受検して終わりではない仕組み

受検後、マネジメントの基礎や若手社員の思考に関する内容を記載した「振り返りシート」を配布することで、受検して終わりではなく自己啓発につながるような仕組みを整えています。

活用の流れ

STEP1

受検

20分で受検ができるため、スキマ時間に受検できます。

Web受検

STEP2

「評価シート」の配布

数値で自身のマネジメントスキルを把握することができます。

マネジメント検査
評価シート

STEP3

「振り返りシート」の配布

マネジメントの基礎や若手の思考について学ぶことができます。

マネジメント受検後の改善Book
振り返りシート